粉末の錠剤化には次のようなメリットがあります。
- 計量の手間が省けます。
- 粉飛びによる目や鼻への刺激を軽減できます。
- いろいろな形状によることによりデザイン性やアセンブリ作業の省力化がはかれます。
- 狭いところにもすばやく投入できます。
- 発泡錠剤や徐放性錠剤にすることにより使用用途にあった錠剤開発が可能になります。
使用目的により錠剤にはいろいろな性質を与える事ができます。
水にすぐ
溶ける性質
発泡して溶ける (身近な物では入浴剤) |
発泡錠剤 |
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崩壊して溶ける (農薬、衣類洗濯用洗剤) |
崩壊性錠剤 |
発泡と崩壊の複合型で溶ける (弊社オリジナル) |
複合型錠剤 |
水にすぐ
溶けない
性質
一定期間徐々に有効成分を放出する (台所用ぬめりとり剤、 男子便器用洗浄剤、 観葉植物の肥料) |
徐放性錠剤 |
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香料、
液体殺菌剤、
消臭液等を
担持する性質
錠剤内部に多くの空気層があり、そこに 有効成分を担持させる (芳香剤、除菌消臭剤) |
液体含浸用錠剤 |
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大気中で錠剤が
徐々に消失(昇華)
していく性質
衣類防虫剤 | パラジクロルベンゼン、ナフタリン |
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以上のことを踏まえてバインダーを選定し錠剤化して行きます。